ミッションが入らない、もしくは入りにくいという症状の場合原因はミッション系のトラブルとクラッチ系のトラブルに分けられます。
いずれにしても一度工場にて点検・整備を行う必要がありますが、お客様自身でできるクラッチ系とミッション系の見分け方をご紹介します。
ミッション本体に問題がある場合はエンジンを切った状態や停車時でもギアが入らない症状が出ます。
また特定のギアのみ入らないもしくは入りにくいという場合もミッション本体が原因の可能性が高いです。
この場合の整備内容は一度ミッションオイルを抜いてオイルに含まれるメタルの量を確認し、ミッションのオーバーホールもしくは部品交換という流れになります。
エンジンを切った状態ではギアが入るのにエンジンを始動するとギアが入らない症状の場合クラッチが原因と考えられます。
クラッチペダルを踏んでもクラッチが完全に切れていない状態なので、ギアを入れようとしてもギア鳴きが発生してうまく入りません。
この場合の整備内容はクラッチのマスターシリンダーとレリーズシリンダーの破損やオイル漏れがないか確認します。
また、レリーズベアリング(クラッチで高速回転している部品)が破損してしまっているとクラッチのオーバーホールが必要になります。
その他、中型車以上の場合はクラッチブースターの故障の可能性もあります。
クラッチブースターの故障の場合は交換修理になりますがクラッチブースターのみ交換しても後日マスターシリンダーが故障することがあります。
そのため弊社ではクラッチブースターとマスターシリンダーを同時に交換することをおすすめしています。
クラッチの故障に関してはこちらも併せてご覧ください。
1.クラッチペダルを踏むと踏力でマスターシリンダーがクラッチオイルを押し出します。
2.油圧ラインを通ってレリーズシリンダーに油圧が伝わりレリーズフォークを動かします。
(中型車以上はレリーズシリンダーにクラッチブースターがついており踏力の何倍もの力でレリーズシリンダーを動かします)
3.レリーズフォークがクラッチについているレリーズベアリングを動かすことでクラッチが切れます。
株式会社清田自動車工業所
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